スペイン人はなぜ小さいのにサッカーが強いのか/村松尚登

 バルサのU13のコーチをされていた方の本です。
 
 何故、スペインと日本の差が生まれているか、言い換えると、スペイン人
と体格差のない日本人がどういう差を埋めれば、今のスペインの地位に登り
詰めることができるか、ということがこの本の主題です。

 スペイン人がどう、というよりも現在のスペイン代表のベースを構成して
いるバルセロナの強さの分析が大きな要素になっています。
 まあ、数え上げれば数限りなく差はあるのですが、一番大きな原因と言う
のは、レベルの高い試合をどれだけこなしているかにつき詰められるのでは
ないかな、と思われます。

 日本人が高度なテクニックを持ちながら、実際の試合で活かせない(そう
いうのを、テクニックとは、スペインでは言わないようですが…)のは、
失敗をしてでもそれにトライする機会が少ないからだということです。

 ぜひぜひ、そういう構造的な改革がはかられることを望んで止みません。