モウリーニョの流儀/片野道郎

モウリーニョの流儀

モウリーニョの流儀

 先日、グアルディオラに関する本を読んだので、今回はモウリーニョに関する本を
手にとってみました。
 でも、中身を読んでみると、インテルの監督の頃のことを書いた本でした…

 インテルの監督の1年目のことが題材なのですが、最終的にCL、リーグ戦、カップ
戦の三冠を成し遂げてインテルを去ったということで、イタリア時代は、モウリーニョ
のキャリアの中でも、順調なイメージがあったのですが、イタリアのサッカーへの適応
に苦慮する姿が描かれています。

 スペインに来て、すっかりヒールの役割が定着したモウリーニョですが、イタリアで
のメディアや敵チームとの壮絶なやりとりも取り扱われているのですが、信じがたい
メンタル・タフネスですね。

 特に人心掌握面での能力が高く評価されるモウリーニョですが、この信じがたいほど
の「強さ」が彼の最大の能力なんじゃないかな、とこの本を見て思いましたね。