弘兼流50歳からの定年準備/弘兼憲史

 

 

 『課長島耕作』などの人気作で知られる漫画家の弘兼さんですが、このブログでもいくつか紹介してきたようにリタイア関連の著書も数多く出版されていて、こちらもその一連の一冊ということになりそうです。

 同様の趣旨の『50歳すぎたら「まあ、いいか」「それがどうした」「人それぞれ」でいこう』を以前紹介しましたが、そちらはどちらかと言うと定年後のマインドセットの在り方という感じだったのですが、こちらは具体的にどういうふるまいをして行こうかということを紹介されています。

 50歳ともなると会社での自分の位置づけがより明確になり、先行きも概ね見通せるようになり、ガツガツ進んで行くよりも如何に周囲と調和していくかということが、それまでの比べても格段に重要になって行くとおっしゃいます。

 特に定年退職後の奥様との関係の重要性については、再三強調されているのですが、そんな中で「年齢を重ねると、家庭の中で夫は奥さんに寄り掛かりたくなり、奥さんは夫から逃げたくなりものです。男はそれをよくよく自覚する必要があります。」と警告されておられて、家庭の中でも奥さんを尊重しつつ、程よく“自立”する必要があるようです。

 ということで、いきなりそういうモードにはなれそうにないので、50歳から徐々にそういう姿勢を身に付けて行くべきだということで、ちゃんと料理のひとつもできるようにならないといけませんね!?