アメリカでソーシャルワーカーをされている方が自らのカウンセリング経験を踏まえて書かれた子育てに関する本です。
この本の原題は"13 Things Mentally Strong PARENTS Don't Do"ということで、「メンタルが強い」のは子供ではなくて育てる両親を意図されて書かれたということですが、まあ、そういう両親に育てられたコドモは精神的に安定していて「メンタルが強い」んでしょうね…
目次でこの“13の習慣”を見ると、
・「完璧を期待する」をやめる
・「わが子を苦しみから守る」をやめる
・「わが子の機嫌を取る」をやめる
・「わが子の失敗を防ぐ」をやめる
など子育てをされてきた親御さんだと、どれか一つは身に覚えがあるじゃないかと思いますが、これって親のメンタルが強いかどうかに関わらず、ついついやってしまいがちなことが多いと感じます。
わが子を甘やかす方向へ行くのか、キビシクしつけようという方向に行くのかの違いはありますが、いずれの方向に行くにせよ、こういった風にしてしまうのは、それぞれの“習慣”で紹介されている事例を見ていると、わが子とキチンと向き合わずに安易に流れたゆえなのかな…と感じます。(そういう意味じゃ、ちゃんとできる両親は「メンタルが強い」のかも知れませんが…)
モチロン子供なので、知識や経験に欠けている部分はあるので、その部分はキチンと補ってあげる必要はあるのですが、子供であってもちゃんと一人の“個”として見ようとすることで、こういった“習慣”に陥ることは無くなるでしょうし、ましてや自己実現を子供に投影するなんてことも無くなるのかも知れません。
ある意味“究極”的な子育て本と言えるかもしれないモノです。