- 作者: 小山薫堂
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2010/04/10
- メディア: 新書
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薫堂さんが、「東京スマートドライバー」という首都高速の交通事故
削減キャンペーンを機会に、巻き込んだ人たちのショートエッセイを
含めた本です。
「企画=サービス=思いやり」というモットーを軸に話が進んでいく
のですが、そもそも、このキャンペーンは運転の際に、それぞれのドラ
イバーがほんの少しの「思いやり」を持つことによって、交通事故を
減らしていこうというものです。(何と、首都高での事故原因の首位
が、「譲り合わなかったため」なんだそうです。)
じゃあ、「思いやり」というのをどういう風に醸成していくか、と
いうことで、また薫堂さんお得意のいろいろなアイデアが出てきます。
まあ、言ってみれば、目の前の対象物を他人事にしない、というこ
とで、何らかの形で愛着を持ってもらおう、ということです。
あと、このキャンペーンで薫堂さんに巻き込まれた人たちのショー
トエッセイがふんだんに掲載されているのですが、あまり他の人の
エッセイって感じがしません。
すごい、巻き込み力だなあ、と思いました。