逃げるな、父親/八幡和郎

 最近、ヨメとともに子育て本を読み漁っているのですが、
その一環で、タイトルに魅かれてこの本を手にとって見ま
した。

 各章のサブタイトルにもそれっぽいことが書いてあった
のですが、中身を見てみると、父親が果たすべき役割みた
いなのは、最初のほうにちょこっとでてきているだけで、
あとは、滔々と、ご自身の教育に関する持論を展開されて
いるもので、久々に、カンバンの掛け違い本をつかんで
しまいました。

 教育論自体も、個々の論点を取ってみれば納得できる
部分も無きにしも非ずなのですが、全体として何を言い
たいか、ということが全然明確じゃなくて、ちょっと
自慢ちっくな内容が含まれていたりと、時折こういう
自己満足本ってありますよね。

 最近、割と本を手に取る勘が磨かれてきたのか、明確
にハズレを引く機会が減っていますが、やっぱり気をつけ
ないと、時々はつかんでしまいますね。