リッツ・カールトンで学んだ仕事でいちばん大事なこと/林田正光

リッツ・カールトンで学んだ仕事でいちばん大事なこと

リッツ・カールトンで学んだ仕事でいちばん大事なこと

 大阪のリッツ・カールトンの設立時に営業の統括をされていた方の
著書ですが、確かにリッツ・カールトンでの経験を書かれていて、
その後に強い影響を及ぼした、ということは読み取れますが、この方
の場合、リッツ・カールトンに入ったときが50歳で、それまでも、
それなりの業績を上げてこられた方ですので、高野さんの著書ほど、
純粋にリッツ・カールトンのことを書かれているわけではないです。

 でも、著者のリッツ・カールトンに入るまでの、人脈を大切にして
仕事をすると言うスタンスと、お客様にノーと言わないリッツ・カー
ルトンのスタンスが、うまく昇華されたのかな、と言う気がします。

 とかく、仕事をしていく上で、いろんな制約の中で、「できない」
理由を考えがちですが、それはあくまでも「こちら側」の都合で
あって、お客様の側からすれば、断られれば理由はどうあれ、あん
まり気分のいいものではありませんよね。
 でも、実質ノーと言われながらも、ここまでしてくれるのか、と
いう驚きとか、より魅力的なオファーとか、そういうことをできれ
ば…というのが、この本のメインのトピックなのかな、と思います。

 そんなのできるわけ無い、と言うのは簡単ですが、理想として
頭の片隅においておくと、ちょっと違いが出るのかもしれません。