サッカー戦術ルネッサンス/六川亨

サッカー戦術ルネッサンス

サッカー戦術ルネッサンス


 サッカー批評などにしばしば寄稿されてるサッカーライターの著書です。

 日本のサッカーファンは、非常に戦術論が好きで、
4‐2‐3‐1―サッカーを戦術から理解する (光文社新書)」や
サッカー戦術クロニクル」などの戦術に関する本が人気を集めています。
 これらの著書は非常に意義のある本であることを認めながら、戦術論特に
フォーメーション論に終始してしまうことに警鐘を鳴らす意味を込めて、
この本を書かれたようです。

 この本では、湯浅健二氏や山本昌邦氏原博美氏など、日本サッカーの第一
線で、指導者として活躍されてきた方へのインタビューを中心として、局面
に対して、どう対処するかの重要性についてクローズアップされています。

 その中で、個々のプレーに対するリアクションから、チームマネジメント
等、チーム戦略に近い部分まで、幅広く取り扱われていて、サッカーという
ゲームのリアルなマネジメントをうかがうことができ、非常に有意義でした。