マラソン100回の知恵/原章二

マラソン100回の知恵―サブフォーをめざす市民ランナーへ (平凡社新書)

マラソン100回の知恵―サブフォーをめざす市民ランナーへ (平凡社新書)

 これまで読んできたマラソンの本って、結構その道のプロが書いた本か、まったく
運動をしていない人がフルマラソンに挑戦するための本が多くて、マラソンに手を
出してみましたが、サブスリーなんて夢の夢、という世の大多数のマラソンランナー
向けの本がなかった気がします。

 確かに、スピードをつけるために、そういうプロが書いたトレーニングをするのも
いいのかもしれませんが、なかなか実行するのは、環境的にも、モチベーション的に
も厳しい部分がある内容が多いなあ、と少なくとも私自身は思っております。

 この本の作者は、50歳からマラソンを始めて、年間10回程度、フルマラソンに出場
し、なんと57歳のときに3時間20分を記録したということです!

 私自身、50歳までにサブフォーを達成しないと、その後にサブフォーの可能性はな
いと勝手に思ってあせっていたので、非常に勇気付けられました。

 それに加えて、市民ランナーにとって、プロが勧めるようなトレーニングより、LSD
に勝るトレーニングはない、ということや、フルマラソンに向けたトレーニングは、
月間150時間以上したら却って弊害が出ると書かれていることが、非常に自分としては、
それでもサブフォーを出せるんだ、ということで勇気付けられました。

 あとは、それに加えて、脚力を向上させるために、トレイルランを推奨されているこ
とに、興味を惹かれました。
 具体的な、コースなんかも紹介されていて、江戸川沿いのトレーニングに煮詰まったら
ぜひトライしてみたい、と思いました。