- 作者: 中澤佑ニ
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 2013/02/21
- メディア: 新書
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ドイツW杯、南アフリカW杯での日本代表の中澤選手が、「言葉」を
拠り所にして、自らのキャリアを語った本です。
それにしても、中澤選手は、恩師や先輩などに言われた、言った方から
したら覚えていないかもしれないような言葉を、大事にして、それをきっ
かけに、奮起したり救われたり、また反省したりということで、キャリア
の分岐点にしたことに驚きを感じます。
一番印象的だったのが2006年ドイツW杯後に、代表引退をされていた
頃に、萩本欽一さんに、「中澤くんがやめたら、せっかく名前を覚えた
のに、おじいちゃん、おばあちゃん、また名前を一から覚えなきゃいけ
ないんだよ。サッカーを観てくれるのは若い子だけじゃないんだよ」と
言われたのが、決定的ではないにせよ、代表復帰のきっかけの一つだと
なったと認めていることです。
後は、ブラジルでプレーをしていた時にチームメイトだったジルベルト
・シルバとドイツW杯のピッチで再会した時のエピソードも感動的でした。