- 作者: 中島孝志
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2012/10
- メディア: 文庫
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小説も書かれながら、ビジネス関連の著書を多く手がけられている方の
著書です。
「考え方」編と「テクニック」編と分けられてはいますが、概ね「しな
い」ための方針みたいなものが45の項目について語られています。
中島さんによると、よく業務の効率向上ことが言われるんだけれども、
今や、それだけでは溢れ返る業務の波に飲み込まれて、満足にこなしきれ
ないので、やったからといって多くの成果が見込めないことについて、あら
かじめ「しない」と決めてしまうことで、業務量だけでなく、精神的な負担
も減らしてしまおうというものです。
だからといって、仕事に「手抜き」をするというわけではなくて、大所高
所に立って考えると、「自分がするべきじゃない」ことを選別することで
あったり、やったからといって、結果がよくなるわけではないことを見極め
ることが、より多くの結果につながるようです。
ついつい我々は、目の前の仕事を近視眼的に眺めてしまって、それが絶対
不可欠なものとしてしまいがちですが、ちょっと引いた視点から見るクセを
つけることで、ずいぶんと作業量や精神的な負荷から開放されるんだなあ、
と思うと、ちょっとクヤシイ気がしましたね。