おれ、バルサに入る!/久保健史

おれ、バルサに入る!

おれ、バルサに入る!

 バルサカンテラに、外国人としては異例のU12世代で迎えられた
久保健英くんのお父さんの著書です。

 この本を読んで驚いたのが、久保君のご両親の子育てが、サッカー
のことも含めて、非常に戦略的だということです。

 「人」としての「子育て」にしても、サッカーにおける「育成」に
しても、ちゃんと到達点を見極めた上で、そこにどうやってたどり着
くか、という戦略を持って、しかも子供と対話して、納得してもらった
上で、ともに到達点を目指す、といった感じで、サッカー好きな方だけ
でなく、子育て世代の方は是非是非読んでいただきたい、と思いました。

 ワタクシも興味があって、久保君のプレーをYoutubeで見たことがあ
るのですが、よく試合を支配するという言葉がありますが、もはや現代
サッカーではありえない、と思っていたのですが、久保君はまさに自分
以外の21人を支配しているように見えて驚いたものです。

 それも、久保君自身の類稀なる才能があったことは確かなんでしょう
けど、サッカーにおける個々の技術もさることながら、プレーしている
ときにこういう見方をするというプレービジョン、ひいては「人」とし
ての子育てにおいて、冷静に周囲を見れるようにしてきた、そういうこ
とがなければ成しえなかったことなんでしょうね。

 いやー、10数年後がメチャクチャ楽しみです!!