- 作者: 小池龍之介
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2011/10/13
- メディア: 新書
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東京と山口のお寺で住職を勤められていて、最近、著書が注目を浴びている
方の本です。
なぜ人は「平常心」を保つことが難しいか、と言うことなのですが、それは
多くの人が、何らかの形で、何かに「執着」しているからなんだということで
す。
モノであったり、尊敬であったり、愛情であったり、失いたくないものがあ
るからこそ、それを脅かす何かに対して、怒りや恐怖を覚えて、それゆえに、
平常心を失ってしまうんだということです。
突き詰めて言えば、人が命を失うことに恐怖を覚えることにつながっていく
ようです。
だから、平常心を乱すものは、決して不快な感情だけではなく、「快」に
思える感情も、それを失いたくないという感情につながるので、平常心を乱す
大きな要因であるようです。
だからと言って、感情が動くのは、ある意味仕方がないことなのですが、
その「振れ幅」を小さくしようと言うのが、この本の趣旨のようです。
自分のココロの状況をモニタリングすることで、段々とそういう「触れ幅」
が小さくなっていくようなのですが、そのために、呼吸の状況をモニタリング
することが役立つようです。
でも、そういうモニタリングにも神経質にならずに、雑念があるのを許容
することも重要なんだそうです。