社長の心得/小宮一慶

 小宮さんの100冊目の著書なんだそうです。

 社長が肝に銘じておくべきことが書かれているのですが、ちょ
っと装丁も、小宮さんの座右の書である、松下幸之助さんの
『道をひらく』を意識されている気がしたのですが、穿ち過ぎで
すかね…

 まず、小宮さんは冒頭で、良い会社の要件として、
1.お客様に喜ばれる商品・サービスを提供して社会に
   貢献する会社。
2.働く人が幸せな会社。
3.高収益の会社。
ということを挙げられています。

 ということで、社長はこういう会社を実現するために、会社を
どうして行きたいかということを考えて、それを社員に提示し、
自ら範となって示して行くことが求められる、と言うことです。

 特に、「働く人が幸せな会社」ということで、社長が社員に
「働くことの幸せ」を実感できるようにしてあげることが重要
だと指摘されています。

 そうすることで自発的に仕事に取組む社員が増え、如何にして
お客さんに喜んでもらおうかと言うことを一丸となって考え、
結果として高収益を上げ、反映して行くと言うことです。

 割とサラッと読めてしまう本なのですが、小宮さんが松下幸之助
さんの『道をひらく』でされているように、日々読み返して
心構えを思い出す、といった本なのかもしれません。