困難に打ち克つ「脳とこころ」の法則/林成之

 

困難に打ち克つ「脳とこころ」の法則 ゾーンと海馬があなたを強くする

困難に打ち克つ「脳とこころ」の法則 ゾーンと海馬があなたを強くする

 

 

 引き続き、「勝負脳」の林先生の本です。

 この本は、脳の機能に鑑みて、自らが持つ能力を十全に発揮
して、最大限の成果を得るための考え方が紹介されています。

 そういう“修羅場”というと、アスリートの方々がよく直面
されるということで、かなり多くのアスリートの方々の実例が
紹介されています。

 林先生が、能力が十全に発揮された端的な例として、シドニ
ーオリンピックの女子マラソンで、高橋尚子選手が優勝インタ
ビューで語った、「本当に楽しい42.195kmでした!」と言う言
葉と、北京オリンピックの平泳ぎで、オリンピック2連覇を果た
した時の北島康介選手の「チョー気持ちいい!」という言葉を
引き合いに出されています。

 いずれも、そのレースを心底まで楽しんだ結果、大きな成果
を得られたということで、自ら能動的に取り組むことが、脳に
とっても、そのチカラを最大限発揮することにつながるという
ことを紹介されています。

 また、集中力を持続させるためのコツも紹介されているので
すが、まず、集中するためには、慣れ親しんだ環境に身を置く
ことで、集中しやすい環境にすることが重要だということと、
ある程度手中して作業をした後に、ちょっと休憩と言うことで
集中を切ってしまいがちですが、集中を保った状態で、別のこ
とをすることが、集中力を持続させるコツなんだそうですよ。