世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法/斉藤淳

 

世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法

世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法

 

 

 ご自身もイェール大学で学ばれて、助教授をされていた方が、イェール大学で非ネイティブに対して行っている英語の学習法を紹介します。

 そもそも、イェール大学に様々な専門分野を学びに来る学生でも、そういった専門分野を学ぶための英語力が不足する人もいて、そういった人を対象に専門分野を学ぶにふさわしい英語力を身に着けてもらうためのカリキュラムとして提供されているものだというだけあって、かなり実践的かつ効率的なアプローチです。

 一番特徴的だと思ったのが、カラダを使った英語の習得と言うことで、特にビジュアルを活用した学習法が有益だということです。

 従来の日本での学習法だと、英語の表現があって、それに対応する日本語訳があって、それに対応したイメージを思い浮かべるというプロセスになりますが、この本で推奨するのは、まずイメージを見て、それに対応する英語表現を学ぶ、ということで、イ
メージがダイレクトに英語の結びつくということで、理解度も定着率も上がると思われます。

 目からウロコだったのが、日本だと、ある程度英語を理解してから話すことに取り組むことが多いですが、そのやり方では「話すスキル」の低さが、リーディングやリスニングなど他のスキルを伸ばす際の阻害要因となるということで、全ジャンルをバランスよく伸ばすことが、より効率的なスキルの向上を促すということです。

 またこの本は、発音やボキャブラリー、文法などそれぞれの学習分野にふんだんに参考となる教材を挙げておられて、実際に学習に取り組む際に非常に参考になると思います。

 タイトルには「エリートがやっている」となっていますが、むしろ非エリートだからこそ取り組みやすいメソッドですので、タイトルで先入観を持って敬遠せずに、この本のメソッドを実践してもらいたいです!