本の「使い方」/出口治明

 

 

 先日、『人生を面白くする本物の教養』を紹介したのですが、この本も同列のテーマで、出口さんが提唱されている「教養」を身につけるために必要な、

 ・人と会うこと
 ・旅をすること
 ・本を読むこと

のうち、本に特化したもので、「教養」を身につけるための本の「使い方」を紹介された本です。

 出口さんは、「教養」を身につけるための読書として、

 ・自分の興味のある本を読む
 ・古典を読む
 ・1冊の本を精読する

ことを勧められていて、速読や、手っ取り早く知識やスキルを身につけるための本を否定的に見られています。

 というのも、「教養」を身につけるというのは、出口さんが色んな本で繰り返しおっしゃられている通り、「自分の頭で考えて、自分なりの意見を表明できるようになる」
ことを目標にするということであり、そのためには、「答え」だけを求める読書のスタイルというのは、その目的に合致しないということです。

 個人的には、これまでそういう「短絡的な」読書が多かったかな、という印象があるので、これを機会に、ちょっと「教養」のための読書もしないとなぁ…と反省しました。