16歳からの交渉力/田村次朗

 

16歳からの交渉力

16歳からの交渉力

 

 

 高校生をターゲットにした“交渉術”に関する本です。

 高校生であっても“交渉”が必要な場面というのがありますし、その年代からそのスキルが身についていれば、行く行く大変有用だと思います。

 逆に、オトナでもちゃんと正しく“交渉術”を身につけているかというと、多くの人はそうではないと思います。

 まず交渉を上手く進めるためには、交渉をすべきことにおいて、自分が何を実現したいんだろう、ということを突き詰めておくことが必要なようで、意外とこれを正しく認識していない人が多いようです。

 また、相手の意図をちゃんと意識しておくことも、交渉をする上で重要な要素だということです。

 その二つを正しく意識することで、単に表面上真逆のことで交渉をして、どちらかが折れるしかない状況にあっても、究極の目的を意識しあうことで、お互いが満足する解決策を見いだすことが出来る可能性を探れるんじゃないか、ということを指摘されています。

 あとは、交渉事と交渉相手への感情というものを混同しないことも重要な要素だということです。

 いやー、シンプルで非常に素晴らしい本です。