もしも、シンデレラの行動がすべて計算ずくだったら?/樋口卓治

 

もしも、シンデレラの行動がすべて計算ずくだったら? 考える脳の鍛え方

もしも、シンデレラの行動がすべて計算ずくだったら? 考える脳の鍛え方

 

 

 ずっと忘れておりましたが、神田昌典さんの『バカになるほど、本を読め!』の推薦図書に全く手を付けていないことを思い出して、とりあえずこの本から手に取ってみました。

 著者の樋口さんは、放送作家として多くの人気番組を手掛けてこられた方で、この本ではその経験に基づいて、企画を立案する際のコツを紹介されています。

 多くの人々は企画を立てようとする時に、“0”から“1”を生み出そうとしてしまう傾向が強いのですが、そうなると、うんうん考え込むだけでいくら時間があっても、なかなかアイデアは出てきません。

 でも、元からある何かである“1”を参考にして、元のモノとは違う“1’”を考えるようすれば、“0”から“1”を生み出すよりも、企画のハードルが下がっていくことになります。

 さらに、“1’”を“2”にブラッシュアップする方に注力することで企画自体のクオリティも上がるということです。

 『シンデレラ』という元のストーリーから、タイトルのような観点で見ることで、違うストーリーが紡ぎ出される、という一例を紹介されています。

 また、そういう発想を出てきやすくするために、面白がって取り組むことが大事だ、ということも紹介されています。