最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと
- 作者: マーカスバッキンガム,Marcus Buckingham,加賀山卓朗
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2006/01
- メディア: 単行本
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マーカス・バッキンガムさんが『まず、ルールを破れ―すぐれたマネジャーはここが違う』『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす』に続けて書かれた本なんですが、この後に出版された『最高の成果を生み出す 6つのステップ』との3冊の流れからは、ちょっと離れる感じなんですかね…
そもそもこの本は『まず、ルールを破れ』を出版して、あちこちで講演を依頼されるようになったバッキンガムさんが、てっきりマネジメントについて話すことを期待されているんだと思ったら、実はリーダーシップについて話してもらいたがっていた、ということが頻発したことがキッカケで書かれたということです。
あー、アメリカでもそうなんだ…とちょっと安心した部分もあるのですが、日本でもリーダーシップとマネジメントが混同されていると思われることが多々あると思うので、そういう誤解を解くのにいい本だと思います。
バッキンガムさんがおっしゃるマネジメントというのは、『まず、ルールを破れ』『さあ、才能に目覚めよう』で散々触れられていたように、「個」に注目して、如何に構成メンバーが、個々のパフォーマンスを十全に発揮するようにできるか、ということにココロを砕く、ということなんだそうです。
それに対してリーダーシップは「目的志向」でメンバーが如何にして、一丸となって目標に向かって邁進していけるようにココロを砕く、ということだそうです。
確かに、目指すところが似たように見えなくもないことが誤解を招くようですが、「個」を見ているか、「目的」を見ているか、という大きな違いがあるんだ、と認識しておけばいいようです。