ずるい暗記術/佐藤大和

 

ずるい暗記術―――偏差値30から司法試験に一発合格できた勉強法
 

 

 偏差値30そここそで行ける大学も無いと言われていた劣等生が編み出した暗記術で、ついには司法試験をパスして弁護士にまでなられた秘訣を紹介します。

 方法論としては過去問でどんな問題が出ているのかを見て、こういう問題にはこう答える、ということを把握してから、その部分が参考書でどのように取り上げられているかを確認するというやり方だそうです。

 ワタクシもホンの一時期試験の出題側に回った経験があるからわかるのですが、出題側としてもどんな問題を出そうかと検討する時にやっぱり前例は気になるということで、結局は過去問からそんなに逸脱した問題を出すのには相当の勇気が必要です。

 だから過去問にしっかり取り組んでいれば、その単元のキモは概ね把握できるはずです。

 しかも内容がわからなくてもとりあえずこんな問題があって、それには「こう答える」んだと言うお作法を覚えてしまえば、学校の試験や資格試験なんてそんなに多くのパターンがあるワケではないので、概ね7、8割の得点を取るのはそんなに難しいことではなく、それだけ取れれば、まず間違いなく「合格」できるということになります。

 確かに試験に合格するという意味では、最短距離を行く最適の勉強法だと思いますが、思考力や問題解決能力の向上という意味でどうなんでしょうね…