政府は必ず嘘をつく 増補版/堤未果

 

 

 なかなか過激なタイトルですが、トランプ氏が大統領になった今、なかなか考えさせられるところです。

 どこの政府でも不都合な情報にフタをするために、意図的に虚偽の情報を流すことが通例だということで、アメリカの9.11後の、日本の3.11後に全く同じようなウソを国民についていたことを指摘されています。

 なぜそんなことをするかと言うと、自分たちの政策を押し通すためなんですが、なぜそれがどこの国でも同じように起こるかと言うと、どこの国でも同じような既得権益を持つモノたちが、それを維持しようとするために政府に有形無形の“圧力”がかかるからだということです。

 堤さん自身の恩師が「どうも腑に落ちないニュースがあったら、カネの流れをチェックしろ」と教えられていたということで、3.11以降に東京都が被災地のガレキの引き受けをゴリ押しした例を挙げられます。

 さらにはTPPに潜む利害県警者の影など、経済のグローバル化により成果レベルでの効率化が進んだ結果、そういった既得権益の集約化が進み、今やどこの国で誰が権力を握ろうとも、同じような“圧力”がかかるであろうことを指摘されていて、我々もインテリジェンスを以って状況をしっかりと分析しないと、ハメられてしまいかねないワケです。

 そんな中でトランプ氏の暴れっぷりが印象的ですが、きっと何らかのチカラが、別のカタチで働くことになるんでしょうね…