『人事部は見ている。 日経プレミアシリーズ』でブレイクした楠木さんですが、最近では『定年後 - 50歳からの生き方、終わり方 (中公新書)』がヒットし、定年モノの出版が続いていますが、この本もその一環です。
就活本でも様々な切り口で多くの本を出版してきたように、定年シリーズでも丹念な取材を通して様々な側面を語られてきていますが、この本では定年後に備えた“準備”の重要性がメインテーマとなっています。
定年後にボケたり、“濡れ落ち葉”と言われて奥さんに鬱陶しがられたりするのは、それまで会社にドップリ浸かった生活を送ってきたのが、いきなりそれがゼロになってしまって、どうしたらいいのか戸惑ってしまうからだということで、定年の10年位前…この本では50歳位からということになっていますが…前から、何か会社以外の活動の種まきをして置くことを推奨されています。
できればいくつかあればいいでしょうし、どれかが空振りに終わったとしても、ちょっとしたつながりができるということもあるでしょうし、「働き方改革」でも、このあたりのところもスコープに入れていただけたらいいと思うんですけどねぇ…