「ストーリーブランディング」の川上さんの出世作『物を売るバカ』の第2弾だということなのですが、前回作が「ストーリーブランディング」の全体像を紹介する内容だったのに対し、今回作では、前作の読者が実際にストーリーブランディングの手法に取り組もうとして、やり方が分かりにくかったとか、どうすれば上手く行くのかといった声が多く寄せられたということで、それに応えるために具体的な成功例を数多く紹介するという手法を取られています。
「ストーリーブランディング」の具体的な手法を、「感情を揺さぶる7つの売り方」ということで“エモ売り7”と称して、
1.「体験(Experience)」を売る
2.「心動く(Moved)」を売る
3.「世界観(Outlook on the world)」を売る
4.「共創・協創(Together)」を売る
5.「インスタ映え(Instagenic)」を売る
6.「ここにしかない(Only one)」を売る
7.「懐かしい(Nostalgia)」を売る
の7つの要素に分類して、それぞれの具体例を紹介されます。
紹介されている事例は、川上さんの著書を読み込んでいる人にとっては「またか!?」と思うものもあるのですが、それでも読んでいるだけでワクワクさせられるようなモノもあります。
特に自分の製品・サービスについては、近視眼的になり過ぎて上記の観点に当てはまるモノがあるのかが見えにくいとは思うので、何らかのカタチで“お客さんの目”に近い観点を用意することの重要性を指摘されています。
こういうのを読むと、消費ってまだまだオモシロいなと思い返させられます。