小休止のすすめ/ヒロミ、藤田晋

 

小休止のすすめ (SB新書)

小休止のすすめ (SB新書)

 

 

 一時期テレビに出なくなった時期があって、ここ数年また毎日のようにテレビで見かけるようになったヒロミさんがサイバーエージェントの藤田社長と「小休止」の効用を語られます。

 B21スペシャルというお笑いユニットでデビューされて、飛ぶ鳥を落とす勢いでテレビに出られていてトップアイドルであった松本伊代さんと結婚されたヒロミさんですが、2005年頃から徐々にテレビでの仕事が減り始め、約10年間テレビに出ずにジブの経営などをされていた時期があったということですが、2014年頃から再びテレビに復帰し、現時点でまた頻繁にテレビでお見掛けするようになっています。

 そんなヒロミさんがタレントとしての「小休止」の時期に親交を深めたサイバーエージェントの藤田社長と「タイミング」「変化」といったキーワードを手掛かりに交互に「小休止」について語られるといった構成になっています。

 昔は尖ったイメージのあったヒロミさんが復帰後に円熟味を増していると言われるのも「小休止」中に体験したことで視野が広がり、より周囲のを意識した仕事ができているからだとおっしゃいます。

 お二方とも成功するまでにわき目も振らずに“走って”こられたからだということもあって、一旦自分を振り返るということもあって「小休止」は必須のモノであるとおっしゃられていますが、藤田さんがあとがきで「休みながらじゃないと長距離は走れない」とおっしゃられているのに尽きる部分があって、人生100年時代と言われる今「小休止」の重要性はより高まっていると言えます。

 でも多くの人は「小休止」できる状況にはないと思うのですが、少し走るペースを落とす時期を持てるかという意味で参考になるのではないでしょうか!?

 単純に挫折を経た人の人生訓的な読み物としても良質なモノとなっていますので、是非とも一読の程を!