応援される会社/新井範子、山川悟

 

応援される会社 熱いファンがつく仕組みづくり (光文社新書)

応援される会社 熱いファンがつく仕組みづくり (光文社新書)

 

 

 大学のマーケティングのセンセイ方が書かれた、企業の“応援”のされ方についての本です。

 従来は企業を“応援”するっていうと、足繫く通ったり、頻繁に購入したり、口コミを広げたりと、できることは限られていたのですが、ネットの進展により、クラウドファンディングでの出資やファンサイトの開設、SNSでの発信など給食に幅が広がっており、影響力も格段に大きくなって来ているということで、企業側としても積極的に応援してもらえるような方策を講じることの重要性が高まっているようです。

 そんな中で“応援”されている企業にはどんな特徴があるかということを類型化したといった内容なのですが、かなり多岐に渡っており、よく分類したモンだなぁ…と感心します。

 “応援”してもらっているからと言っても必ずしも愛想のいい会社ばかりではなくて、ラーメン二郎のようなツンデレ的な企業もありますが、やっぱり“応援”される企業って何らか一本筋が通っているというか、確固たる姿勢があることが多いようで、そういったところにシンパシーを感じることが“応援”につながるようです。

 そんな中で“応援”されながら大きくなって行くことの難しさもあるようで、そういった成功例がクローズアップされたモノがもっとあればよかったかもしれません。

 でも、ほぼ一方通行だったBtoCに双方向のパスが太くなっていっていることはいいことですよね!?