このタイトルを見て、なんて大げさな!と思われる方も居られると思うのですが、この本を読むと「家事のしすぎ」が現時点でも相当日本社会をむしばんでいることがよくわかります。
「家事のしすぎ」ということなのですが、現時点では多少緩和されているところはあるのかな!?と思いますが、元々専業主婦が当たり前とされていた時に「あるべき姿」とされていたのが、女中さんを雇っている家のあるべき状態だったということで、その時点ですでに過度なモノを求められていたといいます。
オマケに、子供の素行の責任まで母親が負わされて、子供がヤンチャをしようものなら、学校から母親が呼び出されて注意されることになります。
女性の側もそういった概念にドップリ浸かっているから、ダンナが手伝ってくれる時にも自分が普段やっているカンペキな状態を求めてしまい、ダンナの家事への寄与のヤル気を損なってしまいがちです。
著者の佐光さんは欧米での生活経験があることから、そんなに突き詰めてやること自体に異常なモノを感じられているようで、こういった完璧主義的な考えを捨てないと、社会での女性の活躍なんてとても望めそうにないということで、「一億総活躍」の施策で、もっと家事をテキトーに!なんてやらないといけないのかも知れませんね!?(笑)