長生きだけが目的ですか?/弘兼憲史

 

長生きだけが目的ですか?: 弘兼流「人生100年時代」の歩き方

長生きだけが目的ですか?: 弘兼流「人生100年時代」の歩き方

 

 

 時折取り上げている『島耕作』シリーズで知られる漫画家の弘兼さんによるリタイア本の1冊です。

 弘兼さんのリタイア本って“上機嫌”とか“自立”といった大きなテーマに沿ってリタイア後の生活をどうするかといったアプローチの本が多かったのですが、この本はそういったモノを提示するワケではなくて、リタイア後に起こりうる様々な事象に対してどうするかということについて、弘兼さん自身の考え方を提示されています。

 そういうテーマ設定をしていないからといって、今まで紹介した本で提示されていたテーマのような考え方が反映されていないワケではないのですが、この本だけ読まれる方からすると、ちょっとその辺の大きな方針みたいなモノが見えにくいのかな、という気はします。

 この本は2018年出版の本で、既に「人生100年時代」といったことが取り沙汰されていることもあって、できる限り、ボランティアでもいいから働き続けることをススメられているところなどは、時代の流れかなぁと思わされます。