筋肉の栄養学/川端理香

 

筋肉の栄養学 強いからだを作る食事術 (朝日新書)
 

 

 オリンピック選手やJリーグの選手など多くのトップアスリートの“食”をサポートされてこられた管理栄養士の方が紹介された「食と栄養」の実践法に関する本です。

 特にボディビルをされている方々なんかはかなり食への関心も強いということなのですが、管理栄養士の方の観点からすると、本来狙っている方向とはかなりズレた摂取をされていることも多いようです。

 筋肉をつけるためには何が何でもササミや卵の白身を食べていればいいというワケではないそうで、場合によっては資質もある程度摂った方がいいようで、脂質が多めだからと言って避けられがちな卵の黄身も白身と一緒に摂った方が白身だけ摂取するよりも却って筋肉を造る効率は良くなるということです。

 ということでタンパク質やアミノ酸、ビタミンといったアスリートのカラダを造る上で重要な要素である栄養素をムダなく摂取してパフォーマンスの向上につなげるためのヒントが満載です。

 ワタクシもマラソンをしているのですが、個人的にはそこまでシリアスなランナーではないということもあって、そこまで真剣に“食”をマラソンに活かそうとは思っていなかったのですが、ちょっとマジメに考えてみてもいいのかな、と思わされました。