「知の怪人」佐藤優さんが中学生1年生に向けて書かれた勉強法についての本です。
佐藤さんが中学生向けに本を書かれるのは初めてだということで、親しみが涌くように工夫されていますが、初期のハードボイルドな著書を知る人からすると相当違和感はありそうですし、サイバラさんがツッコミのマンガを描かれているのも、普段の佐藤さんの著書からするとかなりのギャップがあって、割と戸惑います…(笑)
佐藤さんは2020年の指導要領の改訂に向けた教育改革に沿った教育の啓蒙についての本を何冊書かれていますが、それを実際にその教育を受ける中学生に説かれたということのようです。
従来の主要五科目の学習法についても紹介されているのですが、かなり教科書を重視されているのが印象的で、教科書の音読を3回行うことでかなりのレベルで対応できるとされていたのが意外でした。
特に教育改革の中でも重要なのが、アクティブ・ラーニングへの対応という意味で、アウトプットとインプットの促進をかなり強調されていて、その中でもできるだけ早いうちから読書に慣れておくことを勧められています。
読書の習慣を付けて行く中で、読書の密度を深めていき、ある意味で実生活のシミュレーション的なレベルにまで高めていくことで、AI時代でもコンピュータに代替されない存在であることにもつながるということで、最初はマンガでも全然かまわないんで、それを元に考えるクセをつけていくことがいかに重要であるかを力説されています。
ウチの次女が中2なんで、まあターゲットのうちだとは思うのですが、割と本を読み始めているので、順調に継続して行ってもらえれば、と淡い期待を抱くチチでした…(笑)