こちらは、元フジテレビアナウンサーで、現在はフリーアナウンサーとして活躍されている”カトパン”こと加藤綾子さんの著書です。
昨日紹介した土田晃之さんの『納得させる話力』同様、会話術をテーマにしたかに思わせつつ、実は処世術…といった感じの内容のモノです。
”処世術”といっても、方法論は真逆で、如何にして変わり者として、気ままに周りと絡むことをようにさせようとする土田さんのアプローチに対して、愛されることで周りに受け入れてもらうというモノだと言えるかもしれません。
その中でも、ご自身の”処世術”だけではなく、加藤さんがアナウンサーとしてテレビの世界で活動される中で触れられてこられた方々の”愛される秘訣”みたいなモノを紹介されており、明石家さんまさんだったり、タモリさんだったり、先輩である高島彩さんだったりという綺羅星のごとき人々が取り上げられています。
これらの人々って、かなり大物なので取っつきにくいというイメージもありますが、長いキャリアを経てきているだけあって、かなり周囲がよく見えていて、如何にすれば周囲が気持ちよく仕事できるのかということを、ナチュラルに意識できるようになっている感じで、”イヤみのない気配り”みたいなところまで昇華されているようです。
そういう人々と接してこられて成長されてきた様子を紹介されていますが、加藤さんご自身も毀誉褒貶がありながらも、そういうポジションを確立されて行っているようで、それにはこの本で紹介されたようなベースあってこそだということみたいですね。