スポーツ教育学を専門とされていて部活動についての著書も多い方が、生徒たちが自ら部活の運営に取組む様子をストーリー仕立てで紹介された本です。
最近は、生徒数が減少していることや先生方の過剰な負担が問題になっていることもあり、部活動が縮小傾向にあるようですが、そんななかで生徒たちが自ら話し合った上で役割を決め、先生にはアドバイザー的な役割でそれほど負担をかけない取組が実際に行われているようで、その内容を架空のバレー部の運営というストーリーで紹介されているというワケです。
先生方の負担が減るというだけではなく、生徒たちが自分たちが望むような部活動の姿を実現することで、積極的かつ自律的な参加を促すということで、学業との両立や組織運営を学ぶといったメリットがあるようです。
ワタクシ自身も部活をしていて、あてがわれた状況に参加していたというだけで、あんまり意識できていなかったのですが、部活を実際に運営して行く上で、
・場・環境
・組織・集団
・練習・試合
という3つの役割が必要だということで、それぞれの活動の内容を紹介されていて、そういう構造的な取組があったんだなぁ、ということが理解できます。
まあ、この本で紹介しているような内容をウマく機能させるのはナマナカなことではないでしょうが、できればこういう自律的な取り組みが広がって行けば、それを経験した生徒たちの起業の取組みにもつながるんじゃないかと思えるんですけどね…