以前、不倫について脳科学的な観点から語られた『不倫』を出版された脳科学者の中野センセイが、国際政治学者でテレビのコメンテーターとしても活躍されている三浦瑠麗さんと、改めて不倫について語られた本です。
三浦さんは、この本で専門である国際政治と不倫について語られるというワケではなさそうで、三浦さんがワイドショーなどに出演された際に、不倫ネタでコメントを求められた時に、当事者同士の問題なんだから外野があれこれ言うことに否定的な意見を述べられることでバッシングを受けることが多いからということもあって、脳科学的に不倫の”必然性”を述べる中野センセイとの親和性があるということで、この本の企画になったのかも知れません。
それにしても、テレビに出演されるコメンテーターの中でも指折りの美貌を誇るお二方がかなり性的にディープな内容をセキララに語られるのがなまめかしくて、そういうところにヤラレてしまうオジサンたちも少なからずおられるかも知れません。
ワタクシもまあまあドキドキしながら読みました…(笑)
そもそも結婚制度…特に一夫一婦制というのは生物学的にかなりムリのある制度だということを中野センセイは『不倫』の中で語られていましたが、結婚制度自体も長らく為政者の側からして、権力を支える仕組みとして利用しやすいということもあって維持されてきたという側面があり、個人としても、経済的弱者になりやすい女性とモテない男性を救済する仕組みとして有効だったということもあり、日本でも長きに渡り既婚者を優遇する制度が続き、不倫に対する禁忌の意識が大勢を占めてきたワケです。
ただ、昨今女性に占める経済的弱者の割合が依然と比較して低下していることもあり、必ずしも結婚制度と結び付ける必然性の根拠も希薄だということもあり、結婚制度自体の有効性自体が低下しており、その証拠に欧米では未婚率が過半数となっている現状があります。
ということで、結婚制度自体にムリがあるんだから、不倫にとやかくいってもしょうがないでしょ!?というのがお二方の共通したご意見なのですが、日本には世間という厄介な監視の目があり、ここでやっかまれるとかなりメンドクさいこともあり、なかなか大っぴらに不倫を公にするワケにはいかないということです。
確かに論理としてはスジが通っている気がするんですが、ここまで割り切ってしまうと日本の少子化はどうなるんだろう、と別の心配をしたくなってしまいます…