孤独と上手につきあう9つの習慣/和田秀樹

 

孤独と上手につきあう9つの習慣

孤独と上手につきあう9つの習慣

 

 

 精神科医である和田センセイがめずらしく専門分野どストライクの著書ということで手に取ってみました。

 「孤独と上手につきあう」ということなのですが、最近ありがちな“孤独のススメ”というワケではなく、むしろ“孤独感”をウマくコントロールしていくための方法論として、9つの習慣を紹介するというカタチをとられている内容です。

 というのも和田センセイによると“孤独”というのは、人間という社会的な生物にとって、時と場合によっては生死を左右するほどのインパクトがあることだということで、一人で過ごしていたとしても、ウマく受け流す方法を身に付けていないと、どんどん追い詰められていきかねないということです。

 だからと言って周囲におもねることをススメているワケではなく、自分のペースでいながらも、時に周囲の人を頼ったりといったバランスの取れた人付き合いが重要みたいです。

 印象的だったのが、精神科医の活用に関するところで、日本ではギリギリまでガマンして、耐えきれなくなったところで駆け込むというパターンが多く、精神科医に頼ること自体が「自己管理ができていない」とみなされることが多いということですが、欧米では「自己管理のためには精神科医が必要:というスタンスで、グチでも聞いてもらうくらいの気軽な感じで日常的に精神科医を活用しているということで、ちょっと見習った方がいいのかも知れませんね!?