人の表情やしぐさ、声色などからヒトのホンネを読み取る方法論のサワリを紹介した本です。
この本を書かれた方は認定FACS(Facial Action Coding System:顔面動作符号化システム)コーダーといって、ビミョーな表情峰動きを読み取るプロなんだそうで、犯罪捜査への参画やホンネを読み取る研修を企業でされている株式会社空気を読むを科学する研究所を主宰されているということです。
ヒトは知られたくない感情が沸き上がった時に、それを隠そうとするのですが、その際に一瞬その感情の特徴的な表情が現れるんだそうで、それを微表情といって、それを捉えることがそのヒトのホンネを読み取る手がかりになるんだそうです。
そういう実例として、北朝鮮の金正恩がトランプ大統領と会談して、その結果を共同声明文として発表するための調印を行う際に、一瞬軽侮を表す表情を浮かべたということで、それを捉えたアメリカ側が共同声明の発表を見送ったというシビれる実例を紹介されています。
そういった特徴的な表情を怒りや軽蔑など万国共通の7つの表情と羞恥や恥、誇りなど準万国共通の9つの表情を実際の表情の写真と共に紹介され、特徴的な顔のパーツの動きを紹介されています。
また、そういう表情の現れ方だけではなく、目線の動きや顔をさわるなどちょっとある感情を抱いた際に行いがちなふとしたしぐさや、声色のうごきなども併せて総合的にそのヒトの感情を分析するようです。
そういうしぐさの分析で、例えば目線を逸らすとウソをついているといった、通説があるのですが、必ずしも当てはまるワケではないことを指摘されていて、決めつけるとイタイ目に遭いかねないようです。
そういう感情をうかがうスキルというのは、空気を読むというか忖度するというか、相手のニーズを読み取るという意味でも有用なようで、意識して相手の感情を慮るという意味でも身につけておきたいところですね…