『韓国人による○韓論』シリーズで知られるシンシアリーさんによる「韓国人による日韓比較論」シリーズの最新作ですが、前作『日本人を日本人たらしめているものは何か』で予告されていたように、シンシアリーご自身が日本に移住されて5年が経過し、帰化のための在住要件を満たし、貴下の手続きを完了して正式に日本人になられたということで「新日本人による日韓比較論」と模様替えとなったようです。
この本では日本への帰化の過程を紹介されているのですが、シンシアリーサンの場合は、かなり例外的にスムーズに手続きをこなされたようですが、それでもかなり不合理というか、韓国の行政機関に対して不愉快な想いもあったようで、そういった想いを綴られます。
そんな中で帰化手続きもあって、韓国に「帰国」されたところを紹介されているのですが、シンシアリーさん自身、元々、相手のエリアにズカズカ入り込んでいく韓国人のコミュニケーションスタイルに違和感をお持ちだったということで、ホンの数日のわずかな機関でありながら、日本人の「放って」おいてくれるスタイルに郷愁を覚えているというのが印象的です。
また、韓国で食べた韓国料理のことを取り上げられていて、どこか味わいが「薄く」なっていることに言及されていて、そういうところに韓国人の「誠」が薄らいでいっていることを嘆かれています。
まあ、シンシアリーさん自身の意識が日本に向いて行ってしまっているからなんでしょうけど、むしろ日本へ「帰国」するといった意識になっているところに、複雑なモノを感じます。
最終章では、「日韓の「架け橋」にはならない」と題して語られていて、韓国人の骨の髄までしみ込んだ「反日」のこともありますが、どこか韓国人を突き放しているようなところがあって、祖国を「捨てて」まで日本人となったことが結局本人にとってはよかったんだろうと思わざるを得ません。
