ニッポンが壊れる/ビートたけし

 

 

 たけしさんが『週刊ポスト』誌に寄稿されている連載の記事を中心にまとめられたモノだということですが、これまで日本を支えてきた価値観みたいなモノが崩壊していっている状況を語られたモノになっています。

 

 先日紹介した『自民党という絶望』ではないですが、政治について語られたパートでは安倍元首相銃撃を機に露わになった統一教会とのズブズブな関係や、「エッフェル」姐さん事件など、この本出版の時点では裏金疑惑はまだ露わになっていない時点のようですが、自民党政権の堕落について語られていますが、やはりそれも国民の政治への無関心が招いたモノなんじゃないかと警告されています。

 

 さらには、ジャニーズ事件など「コンプライアンス」強化の動きにsついて語られていて、そういう意味では割とムチャをしていたたけしさん的には結構複雑な想いがあるようで、テレビにおける表現についてもかなりうるさくなって来ていて、それはそれで大事なのかもしれないんだけど、よりテレビに面白さが無くなっていくことへの嘆きが、あまりはっきりとはおっしゃらないモノの、行間からにじみ出ているように思えます。

 

 また、志村けんさんやダチョウ俱楽部の上島さんなど、この世を去った盟友たちについて語られたモノを集めた一章もあって、そういうところも相まって、何か時代が変わってしまったことへの哀惜の念を感じさせられました。