夢の叶え方を知っていますか?/森博嗣

 

夢の叶え方を知っていますか? (朝日新書)

夢の叶え方を知っていますか? (朝日新書)

 

 

 大学の教員から作家に転身し、自宅で鉄道を走らせるという“夢”を叶えた方が「夢の叶え方」を語ります。

 夢を叶えるためには、そもそも“夢”ってどういうモノなのかを知る必要があるということで、世間の人々が“夢”って言っているモノには「願望」「妄想」「目標」等々のコトバで置き換えられるモノがあるようですが、だから“夢”じゃないと否定するワケじゃなくて、どういうコトバに置き換えられるかを知ることが“夢”への距離感を測ることにもなるようです。

 その上で“夢”の達成に必要なモノを思い浮かべ、現時点の自分にあるモノ、ないモノを分け、さらに今後手に入れる可能性のあるモノ、ないモノを区別するなど、細分化してどの程度まで実現可能性があるのかを考えることを勧められます。

 そういう風に考えることで、元々のカタチでないにせよ、何らかのカタチで“夢”は叶うんじゃないか、ということのようです。

 そういう風にみんなが“夢”を叶えることができるようになると、少し世の中が平和になるんじゃないか、と最後の方に書かれていたのが印象的でした。