あらゆる領収書は経費で落とせる/大村大次郎

あらゆる領収書は経費で落とせる (中公新書ラクレ)

あらゆる領収書は経費で落とせる (中公新書ラクレ)

 この本を読んだ国税庁現役幹部が激怒したと言う伝説までできた、元国税
調査官の著書です。

 そこまで大胆なタイトルなんですが、中身としては、飲み代や海外旅行、
家にクルマ、キャバクラの代金や愛人を囲う費用まで、やり方によれば「経費」
で落とせる、という想像を絶するブッ飛んだ内容です。

 だからといって、全くのウソを書かれている訳ではなく、実際に「経費」と
して認められた実例を元に書かれているということで、「知らない」って言う
のは、ホントに損なことなんですね。

 要は、「事業と関連のある支出」で「社会通念上、妥当と認められる」範囲
だと認められれば、それ以上税務署もツッこめない、ということで、領収書す
ら、場合によっては必要ないということです。

 例えば、旅行なんかだったら、福利厚生費名目で落とせたり、研修目的で
落とせたりするようです。

 キャバクラの代金を、マーケティングの情報収集や、接客を学ぶ研修の名目
で落とすと言うのには、笑いましたが…

 この本が話題になってから、この本に書かれた「手口」を見る国税調査官
目がキビしくなったとか、ならないとか…