「手紙屋」/喜多川泰

 

「手紙屋」

「手紙屋」

 

 

 藤原和博さんの『本を読む人だけが手にするもの』は、推薦図書が素晴らしいモノで溢れていて、しかもこの本は、藤原さん自身も絶賛されているのですが、ワタクシ的にも、この本の推薦図書の最右翼の1冊と言ってもいい、素晴らしい本だと思います。

 内容としては、就職活動をしている人を、手紙のやり取りを通じて、匿名で支援されるやり取りがメインになっているのですが、その中で、仕事をすることの意義、お金を稼ぐことの意義を語られます。

 ワタクシども、いい歳のオッサンでも、仕事の意義について未だに迷うこともありますが、「如何に人に喜んでもらえるか?」ということで、その結果得られる報酬も、その返礼としての「交換」に過ぎないとしています。

 そういった意味で、「成功」をもたらすものは、決して「才能」ではなく、如何に多くの人に喜んでもらおうとするか、という「情熱」だということが、スッとココロに入ってくる気がします。

 就活を控えた方はモチロン、それ以前の人に、是非とも是非とも一読してもらいたい、ホントに素晴らしい本です。