あやしい投資話に乗ってみた/藤原久敏

 

あやしい投資話に乗ってみた

あやしい投資話に乗ってみた

 

 

 ファイナンシャルプランナーの方が、怪しく見える投資対象もちゃんと評価しておかないとアドバイスができないでしょ、ということで身銭を切って飛び込んでみたドキュメントを語られた本です。

 未公開株から和牛オーナー、先物まで“怪しげ”だと言われる投資対象にアプローチして、実際に投資をしてみた過程を紹介されているワケですが、結局この本での“怪しげ”な投資を通して、3,000円のプラスで終わったということで、実は“怪しく”ないのでは?という見方もありますが、その過程でさすがはプロだなあ、という対応があります。

 例えば未公開株の件で、敢えてブローカーの話を聞いてみるところまではいいのですが、ちゃんと一番イタイところを聞いた上での反応を見た上で対処されていますし、その上で、そういう怪しげなブローカーを避けた上で実際の投資をしているというところもあって、実際に“怪しげ”な投資をしようとするときの対処として参考になる部分があります。

 結局、FXの南アフリカ・ランドのスワップ狙いの取引で200万円余りの損失を出した以外は目立った損失は出されてなくて、FXの件もリーマン・ショックと言う不測の事態があったからという要素もあるので、実質あんまり負けてないともいえます。

 ということで、結局はどういう投資案件であっても投資家自身でナットクできるまで調べ尽した上で、受容できるリスクをしっかりと見極めた上で投資をすべしということは、一見“怪しげ”な投資案件であっても変わりはないということみたいです。