
やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける
- 作者: アンジェラ・ダックワース,神崎朗子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/09/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ひと頃大型書店で、かなりのスペースを割いて平積みディスプレイをしていたので気になっていた本をようやく手に取ることができました。
この本は心理学の専門家によって書かれたものなのですが、この方が子供の頃から父親に「お前は天才ではないんだから」と言われ続け「やり抜く力」に興味を抱いた挙句、マッキンゼーを辞めて教職に就き、さらには心理学者となったという異色の経歴の持ち主の方によるものです。
その研究の中で「成功」している人のうち「天才」が占める割合を調べるということでIQを調査されているのですが、意外なほど「天才」の割合は高くない…むしろ「やり抜く力」が「成功」する上での重要な要素であるという結論に達したようです。
ただついつい我々は「天才」をもてはやして「やり抜く力」を軽視する傾向にあるようで、それはある意味、自分には才能がないから「成功」できなくても仕方がないという“現実逃避”的な言い訳に使われているという側面もあるようです。
というのも「やり抜く力」というのは訓練や考え方で身に付くものだとされているからのようです。
特に大きな目標があって、論理的に矛盾しない下位の目標を持っていると、「やり抜く力」を身に付けるのに役立つようです。
また個人的な努力もあるのですが、特に子供を育てる際における言葉がけなどが「やり抜く力」を持たせるのに大きな役割を果たしているということで、是非とも子育て中の親御さんに一読してもらいたい本です。