『昭和史』の半藤さんがNHKの歴史番組でおなじみの磯田さんと軍師・参謀について語られます。
山本勘助や竹中半兵衛、黒田官兵衛といった戦国時代の軍師から、徳川家康の腹心の本多正信のような軍師というよりも参謀というべき人、日露戦争時の秋山真之のような作戦参謀など数々の軍師・参謀について語られるワケですが、それらの人たちって、当然智謀に溢れているワケですが、あまり“智”が立ち過ぎると足元を掬われる部分もあるということで、その辺りの“保身”のためのバランスも必要なようです。
そういう側面から、上杉景勝の参謀であった直江兼続の関ヶ原前後の対処について、お二方がかなり批判的な論評をされているのが印象的でした。
軍師・参謀がテーマなんですが、現代においてもナンバー2としての世渡りに通じるところもあって、興味深く読めました。