最強の子育て/佐藤優、井戸まさえ

 

不安な未来を生き抜く最強の子育て 2020年からの大学入試改革に打ち勝つ「学び」の極意

不安な未来を生き抜く最強の子育て 2020年からの大学入試改革に打ち勝つ「学び」の極意

 

 

 「知の怪人」佐藤優さんが、衆議院議員を務められた井戸さんと2020年度に予定されている大学入試改革に対応するための「子育て」について対談された内容をまとめた本です。

 佐藤さんによると、教育の内容が大きく変わるのは大学入試の変革があった時だということで、今回は相当ドラスティックな教育制度の変革が見込まれるということで、言ってみれば知識偏重型の教育から思考力を養う教育へのシフトが予測できるということです。

 AI革命にも対応できるような人材の育成ということもあって、筋道立ててモノを考えた上で一定の答えを出せるような問題を解かせることが想定され、共通テストでは国語と数学において記述式が復活するようです。

 英語ではTOEICTOEFLなどの外部試験を活用することで、聞く/話すことを問えるような体制をとることも見込まれているということです。

 また今後ヒューマンスキルの重要性が増すことが見込まれる中で、そういった対応を問われる状況も想定され、かつての大学のブランドで選択するのではなく、どういった教育をしているのかということをしっかりと見極めた上で選択することが今後の社会を生き抜いていく中で重要となってくることを指摘されています。

 親も自分の大昔の経験を押し付けるのではなく、しっかりと自分も見聞を広め、最新の情報を見極めた上で子供と向き合うことが必要なようで、そういう覚悟を持たさてくれる本だと感じました。