コメンテーターとしてメディアにもよく登場されている美貌の政治学者・三浦さんの著書を手に取ってみました。
この本は基本的に2015~18年の安倍政権の成果を検証しようというもので、安全保障、外交、経済政策、憲法改正と言った分野ごとの成果を検証されています。
安倍政権は「戦後レジームからの脱却」ということをテーマに掲げてきたということなのですが、三浦さんは異論も多かった安保法制の整備なども含めて、結構安倍政権の成果を好意的に捉えられているようです。
ただその成果は、自身の支持基盤の利害を毀損しない範囲に留まっているということを指摘しておられて、そういう意味で小泉政権のダイナミズムには及ばないと評価されいるようです。
三浦さんというとテレビやツイッターでの大胆なコメントで物議をかもすことでも知られますが、そういうイメージからするとこの本では意外と丁寧に様々な論点を整理されているのが印象的です。
でも、彼女指針の心情を表明する部分ではイメージ通りのラディカルなところをちらつかせます。
多少信条の偏りを感じさせるところは多分にあるのですが、安倍政権の成果を振り返る上では、よくまとまった本なのかも知れません。