米韓同盟消滅/鈴置高史

 

米韓同盟消滅 (新潮新書)

米韓同盟消滅 (新潮新書)

 

 

 ネット上でも“嫌韓”的なコメントで時折見かけるなぁと思っていたのですが、何と元日経新聞記者でソウル勤務の経験もあると聞いてオドロキでした。

 北朝鮮にすり寄りアメリカの意図を踏みにじり続ける韓国の文在寅大統領ですが、元々彼はバリバリの左派政治家で反米親北思想の持ち主なんで不思議はないのですが、アメリカの“核の傘の下”から離れたいという意図は少なからず多くの韓国人の深層心理にあったみたいです。

 そんな中で韓国が経済的に好調だったこともあって、大きなカン違い…鈴置さんはそういう韓国人の状況を、韓国の評論家が「中二病」と表現されたのを引用されていますが…で、朴槿恵元大統領が米中を手玉に取って“仲介”できると思い込んだことがボタンの掛け違いの始まりだとおっしゃいます。

 それが元々反米親北思想の文大統領になって拍車がかかり、北朝鮮への傾倒を加速していった挙句、米朝の対話が決裂の危機にありアメリカからも北朝鮮からも相手にされなくなってしまったのが最近の実情みたいです。

 さらには元々朝鮮半島の政権はは歴史上長らく中国の支配下にあったこともあり、アメリカの風下にいるよりも中国に従う方が民族的にも“座り”がいいといった側面もあるようです。

 朴槿恵追放で保守勢力が壊滅的な打撃を受け、左派の暴走を食い止めようとする勢力もなく、比較的裕福な人が多いとされる親米的な思想を持つ人たちは、国を正しい方向に導こうとするよりも、国を捨てて逃げ出そうとするという発想になり、雪崩的に北朝鮮に飲み込まれても不思議ではない状況みたいです。

 ちょっと言い過ぎ!?と思わなくもないのですが、これがホントだとするとあと10年後位には韓国は無くなってるかも知れません…