先日紹介した『「食べること」の進化史』が面白かったので、早速、石川伸一さんの別の著書を手に取ってみました。
石川さんは分子調理学、分子栄養学がご専門だということなのですが、ご自身は元々美味しいものに興味があったということで、こういった著作に繋がったみたいです。
我々一般人からすると、料理と科学ってそんなに繋がらない気がするのですが、身近なところでいうと、電子レンジなんかはモチロン、食物にどういう作用をすれば熱が伝わるのかなどというのは科学的な研究に基づいているものであり、さらにはより美味しいものを生み出すために、勘や経験だけでなく科学的なアプローチを試みた分子ガストロノミーと呼ばれる取組みが一時期脚光を浴びたことを紹介されています。
そんな中でエスプーマという、現在フレンチでは一般的となった手法も開発されたようです。
科学的なんて言うと、化学調味料なんかが連想されてあまりいいイメージじゃない方も居られると思いますが、よりかまど炊きに近い炊飯の方法を開発したり、よりステーキを美味しくするための焼き方を科学的に追い求めたり、純粋に我々の食生活を充実させるのに貢献しているようです。