このブログではこれまでも何冊か脳科学者である中野センセイの著書を紹介していて、『サイコパス』『不倫』といった我々を取り巻く状況についての脳科学的な知見を紹介するといった感じのモノが多かったのですが、脳科学的な知見を普段の我々の生活に活かすという自己啓発的なアプローチの著書があると知って手に取ってみました。
元々、中野センセイが、脳科学的な知見を活かしてご自身の行動に活かしてきた内容を紹介されているとあって、前書きの時点で期待のハードルを上げられています（笑）が、シャープで端的なモノ言いで、上がった期待を軽々ｃｌｅａｒする程のデキです！
集中力や記憶力などの上げ方などは、割とこういう自己啓発本でアリがちだと思うのですが、元々人間は生存のために一つのことに集中しないようにできているという脳科学の知見を踏まえながら語られると、そういう要素を排除することが集中につながるということがよりナットク感を以って理解できますし、モテだったり、運の引き寄せも脳の使い方次第で向上させることができるというのは、なかなか目からウロコで興味深い所です。
この本は図書館で借りてきたのですが、最近文庫本も出版されたようですので、手元に置いておいて、時折脳の活用法を辞書的に思い返すようにしたくなります！
