怪しいお仕事!/北尾トロ

 

怪しいお仕事! (新潮文庫)
 

 

 北尾トロさんと言うと最近は「町中華探検隊」のリーダー的な存在として、情報誌なんかで頻繁に町中華に関する記事を執筆されていて、このブログでも依然『町中華とはなんだ』という本を紹介していますが、その北尾さんが20数年前に手掛けられた本を紹介します。

 

 その頃は結構こういうアンダーグラウンドな感じの業界を面白おかしく紹介する本が出版されていて、それなりに需要があった気がするのですが、最近はワタクシ自身がそんなに読まなくなったせいか、格差社会の進展なのか、アンダーグラウンドな世界を扱った本って、あるにはあるのですが、かなり悲惨なモノが多くて、面白おかしく読むモノはあまり見かけない気がします。

 

 この本で紹介されているのは、競馬の予想屋だったり、鍵師だったり、野球賭博の胴元だったりと、違法ラインスレスレのモノから、明らかにアウトなモノも含まれていて、それこそ生命の危機にもさらされるようなシリアスなモノもあるのですが、北尾さんのキャラなのか、どこかお気楽なトーンで描かれます。

 

 この本で紹介されているようなアンダーグラウンドな仕事って、割と人間の欲望に根ざしたモノが多かったりするので、きっとどれだけ世の中が移ろって言っても似たような仕事が存続し続けるんだと思うのですが、中には好きでやっている人もいるんでしょうけど、人の欲望につけ込む仕事ってなかなかヘビーなモノが多いですよね…