一流の男、二流の男/里中李生

 

一流の男、二流の男

一流の男、二流の男

  • 作者:里中 李生
  • 発売日: 2011/10/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 ずっと以前に『「いい人」は成功者になれない!』という本を紹介したのですが、結構オレ様的な物言いが合わなくてずっと敬遠していたのですが、図書館のリサイクル本の中に残っていたので、まあいいか、と思って拾ってきました。

 

 オレ様的なモノ言いといいましたが、この方、高校生時代に大病を患って退学せざるを得なくなり、その後も苦労を重ねて、ようやく30歳代になって競馬のライターとして頭角を現され、その後、他の分野にも執筆の領域を広げて、男性としてのあり方を書かれた一連の自己啓発本が、一時期幅広く支持されたようで、この本もおそらくその時期の一冊だと思われます。

 

 この本を読んでみると、確かにオトコは、常に仕事と女と遊びを考えておくべき、みたいな、過剰なダンディズムを主張される場面もありますが、どこか筋を通したストイシズムと言いますか、オレ様と言ってしまえばそうも読み取れるのですが、ある種のヤセ我慢をしてまでのダンディズムに、今のワタクシには多少共感できるところがあります。

 

 まあ、さすがに50歳代を超えて、モテたいとギラギラする色気は最早持ち合わせておりませんが、どちらかというと後の世代の同性から眩く見られるという意味では、こういうカッコよさもアリかな、とは思いますが…